発送代行・EC物流

個人事業主・小規模ECが使える発送代行の探し方|確かめる3つの条件

ドコロジ編集部公開:

自宅や小さな事務所から発送していて、梱包と発送に手が回らなくなってきた。けれど月の出荷はまだ数十件ほどで、受けてもらえるか分からない。この記事は、そうした個人事業主や小規模なネットショップに向けて、発送代行を探すときに先に確かめたい条件をまとめたものです。

先に結論を書くと、見る順番は「個人で契約できるか」「最低出荷件数」「固定費と初期費用」の3つです。この3つが合う会社に絞ってから、料金や作業を比べると、問い合わせの無駄が減ります。

小口の発送代行は、条件が合う会社を先に絞る

発送代行の会社の多くは、ある程度まとまった出荷件数を想定して料金を組んでいます。月の出荷が少ない段階で問い合わせると、規模が合わずに断られたり、固定費の分だけ割高になったりすることがあります。

一方で、小規模なショップ向けのプランを用意し、月に数件から受けている会社もあります。料金を比べる前に、規模の条件が合う会社を見つけるのが先になります。

先に確かめるのは、契約・件数・固定費の3つ

法人だけを相手にしている会社がある

発送代行の中には、法人だけを相手にしている会社があります。公式サイトに「法人のみ」と書いてある会社もあれば、特に書いていない会社もあります。書いていない場合は、問い合わせのときに最初に聞いておくと確実です。

最低出荷件数は、会社ごとに大きく違う

月に何件から受けるかは、「1件から」と書いている会社もあれば、月100件・500件といった下限を設けている会社もあります。下限に届かない月は、下限分の料金がかかる契約もあるので、件数と料金の関係をあわせて確かめます。

出荷が少ないうちは、固定費と初期費用が総額を左右する

出荷がなくても毎月かかる基本料(固定費)と、始めるときにかかる費用(初期費用)は、月の出荷が少ないうちほど総額に大きく効いてきます。

計算の例で考えてみます。固定費が月3万円の会社に月30件の出荷を頼むと、固定費だけで1件あたり1,000円分になります。同じ会社でも月300件なら1件あたり100円分です。出荷1件ごとの料金が少し高くても、固定費のない従量課金(使った分だけ払う形)の会社のほうが、小口のうちは総額が安くなることが多いでしょう。(金額は説明のための例で、実際の相場を示すものではありません)

(固定費がある会社でも、その中に一定量の保管や出荷が含まれていることがあります。月の総額で比べると、どちらが合うかが分かります)

公式サイトで小口の受け入れを案内している会社の例

ドコロジの掲載企業から、公式サイトに小口の受け入れの条件を書いている会社を挙げます。並び順は順位ではありません。ドコロジは、掲載や紹介の順番について各社から広告費や謝礼を受け取っていません。

(説明と条件の印は、ドコロジが各社の公式サイトで確認した内容です。料金や条件は変わることがあるので、最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。たとえばキミロジ、ウルロジの料金、オープンロジの料金、STOCKCREWの料金のページに条件が載っています)

公式サイトに条件を書いていなくても、小口を受けている会社はあります。上の会社は、条件をはっきり書いている例として見てください。

実際のところ、小口の条件を公式サイトに書いている会社は多くありません。ドコロジに掲載している発送代行・EC物流の163社のうち、最低出荷件数を確認できたのは6社、個人事業主と契約できると確認できたのは2社でした(1970年1月時点)。小口の条件は、問い合わせで確かめることが多くなります。

料金を比べるときは、月の総額で見る

条件の合う会社が見つかったら、料金を比べます。小口のプランは、1件あたりの出荷料に梱包や資材の費用を含めている会社と、別に請求する会社があります。

比べるときは、自社の月の出荷件数と商品のサイズを当てはめて、次の費目を足した月の総額を出すと、同じ条件で並べられます。

  • 初期費用(最初の月だけ)
  • 月額の固定費
  • 保管料
  • 出荷1件ごとの作業料と資材費
  • 運賃

保管料は、棚・パレット・容積など会社によって数え方が違います。商品の数が少なくても、かさばる商品だと保管料が上がることがあるので、商品のサイズと在庫の量を伝えたうえで見積もってもらうのが確実です。

運賃は、今の発送の費用と比べるときに見落としやすい費目です。発送代行の会社は配送会社とまとめて契約していることが多く、自分で1件ずつ出すより運賃が下がる場合があります。今かかっている送料・資材費・梱包にかけている時間を書き出しておき、発送代行の月の総額と並べると、外に任せたときの差が分かりやすくなります。

もう1つ、返品や「届かない」という問い合わせを誰が受けるかも決めておきます。商品の返品を倉庫で受け取って検品するところまで頼めるか、お客さまとのやり取りは自分で行うのかは、会社によって分かれます。

問い合わせの前に、伝える内容をまとめておく

小口の問い合わせでは、規模が合うかを会社側がすぐ判断できるよう、次の内容を最初に伝えると話が早くなります。

最初に伝える内容

  • 個人事業主か法人か
  • 月の出荷件数の目安(「月30〜50件」のような幅でよい)
  • 商品の種類と、だいたいのサイズ・重さ
  • 在庫の量(段ボール何箱分くらいか)と、商品の種類の数
  • 使っているカート・モール(Shopify・BASE・楽天市場など)
  • ギフト包装やチラシの同梱など、出荷以外に頼みたい作業

出荷件数がまだ読めない段階なら、今の件数と、半年後くらいの見込みの両方を伝えると、伸びたときの料金も含めて提案してもらいやすくなります。

出荷が伸びたときのことも、始める前に聞いておく

小口向けのプランは、件数が少ないうちは割安でも、件数が増えると1件あたりの料金が割高になることがあります。そのため、同じ会社に件数の多い人向けのプランがあるか、月何件くらいから切り替えたほうがよいかを、始める前に聞いておくと安心です。

ほかの会社に移るときは、在庫を新しい倉庫へ運ぶ費用や、出荷を止めずに切り替える段取りが必要になります。最初の委託先を選ぶ段階で、伸びたときにそのまま続けられそうかも、判断の材料に入れておくのがよいでしょう。(掲載企業の公式サイトを読んでいると、小口向けと大口向けのプランを分けて案内している会社も見かけます)

最後に

個人事業主や小規模なネットショップが発送代行を探すときは、個人で契約できるか、最低出荷件数、固定費と初期費用の3つで候補を絞ってから、月の総額で比べると、問い合わせの無駄が減ります。小口の条件は公式サイトに書いていない会社が多いので、伝える内容をまとめたうえで、2〜3社に聞いてみるのが近道です。(返事の早さや、質問への答え方も、任せたあとのやり取りを考える材料になります。料金だけでなく、話しやすさも比べてみてください)

ドコロジの一覧では、「規模・料金」の条件(固定費なし・初期費用なし・月100件以下から・個人事業主OK)で絞り込めます。条件が分かっている会社だけに付く印なので、印がない会社も、問い合わせれば小口に対応していることがあります。

エリアや商材から順に選びたいときは、条件から企業を探すと、対応できる会社の数を見ながら絞り込めます。

この記事を書いた人:ドコロジ編集部

倉庫・発送代行・物流アウトソーシングの委託先を、規模や条件で比べられるマッチングサイト「ドコロジ」の編集部です。掲載している倉庫・物流会社の公式サイトを1社ずつ読み、最低出荷件数や温度帯、対応できる作業などを同じ項目に整理しています。記事では、物流を外に任せたい事業者の立場から、委託先を選ぶときに確かめておきたいことを書いています。運営:株式会社サイシア

条件で探す

該当する会社—社

読み込んでいます…